年収の壁、専業主婦優遇が発端 就労ゆがめぬ税制に
年収の壁、専業主婦優遇が発端 就労ゆがめぬ税制に
昨今は「壁」という言葉がさながら流行語のようだ。昨年は社会保険料を巡る106万円や130万円の壁が問題となり、今は国民民主党が対策を求める税制の「103万円の壁」が注目される。
「大辞林」によると壁には「大きな困難や障害」という意味がある。やり玉にあげられる税や保険料に当てはめれば、働き手の就労を妨げる障害物ということになる。
だが、壁の説明で散見する「働き損」という表現には違和感がある。収入に…