中国不動産バブルの深層 地方政府があおった投機熱

中国の不動産バブルがはじけた。投機にまみれた空前の住宅購入ブームが終わり、価格はピーク時から2〜3割下がった。不動産開発で潤っていた地方政府や企業は窮地に陥り、住宅を買った個人は不満を募らせる。官があおった宴(うたげ)の後始末は始まったばかりだ。 社会主義の中国ではもともと住宅は買うものでなく、国有企業などの「単位」が支給するものだった。 改革開放が加速した1980年代に、住宅を個人に払い下げる…