INPEX、新潟県でのブルー水素製造に向け基本設計準備作業を開始
【プレスリリース】発表日:2024年12月18日
新潟県でのブルー水素製造に向けた基本設計準備作業の開始について
株式会社INPEX(以下、当社)は、新潟県にて当社が保有する天然ガス田及び既存インフラを活用したブルー水素製造事業(以下、本事業)について、概念設計及び事業可能性検討(フィージビリティスタディ)を完了し、商用化に向けた基本設計実施準備を開始いたしましたのでお知らせいたします。
本事業では、当社が新潟県長岡市に位置する南長岡ガス田で生産している天然ガスに加え、新潟県上越市に位置する直江津LNG基地において主に当社が操業するイクシスLNGプロジェクトから受け入れる液化天然ガス(LNG)を原料とし、年間約10万トンの製造能力をもつ水素製造プラントを新潟県内に新たに建設し、新潟県及びその周辺の需要家に発電・熱需要向け燃料や原料等として供給することを目指します。また、水素製造の際に副次的に発生するCO2を回収し、新潟県内の減退ガス田へ地下貯留(CCS(*1))することで、本事業にて製造する水素はブルー水素としての利用が可能となります。
*1 Carbon capture and storageの略。排出されるCO2の回収、貯留による温室効果ガス排出量の削減を図る技術。
本事業は、国産の天然ガス等を用いたブルー水素の大規模製造を国内で実現することにより、日本のエネルギーセキュリティー強化と低炭素エネルギー供給の両立を実現し得る、日本国内でも数少ないプロジェクトです。これまで当社は、新潟県において60年以上にわたり石油・天然ガスの開発及び生産並びにパイプラインでの天然ガス供給を中心に、近年ではLNG基地の操業を含めたエネルギー関連事業を行ってまいりました。当社にとって国内事業の重要な拠点である新潟県において、今後は水素・CCSといった低炭素エネルギー分野でも事業を展開し、新潟県の更なる発展とクリーンエネルギー拠点化に貢献してまいります。
当社は、2022年2月に発表した「長期戦略と中期経営計画INPEX Vision@2022( https://www.inpex.co.jp/company/pdf/inpex_vision_2022.pdf )」で、「水素・アンモニア」及び「CCS/CCUS」分野において、2030年頃までに3件以上の事業化を実現し、年間10万トン以上の水素・アンモニアの生産・供給を目指し、CCS/CCUS分野では2030年ごろにCO2圧入量年間250万トン以上の達成という目標を掲げています。本準備作業はこの目標達成のための重要な取り組みとなります。
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以上
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