米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、市場参加者にとってクリスマスムードを台無しにする「グリンチ」と化した。しかし、18日のFRBによるタカ派的なメッセージを受け、債券、通貨、株式市場で広がった動揺は、投資家自身が招いた小規模な危機に他ならない。
FRBの金融政策決定会合やその公式声明の詳細は、常に投資家にとって注目の一大イベントであり、全ての主要資産クラスの動向を決定づける。2024...
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FRB政策金利据え置き 議長は3月利下げ期待を払拭
米連邦準備理事会(FRB)は1月31日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を23年来の高水準に据え置いた。FRBが3月にも利下げを実施するという市場の観測について、パウエル議長は「ベースケース(標準的なシナリオ)」ではないと語り、目先の利下げ期待を払拭した。 ここ数カ月インフレ率が低下したことで、市場ではFRBが今春に開く次回会合で利下げを決めるとの観測が強まっていた。FRB議長
FRB、利下げ決定 「タカ派」姿勢強め市場は動揺
米連邦準備理事会(FRB)は政策金利を0.25%引き下げた。2025年は利下げペースが緩やかになるという可能性も示したため、ドル相場は2年ぶりの水準に急伸する一方、米国株は大幅安となった。 FRBの米連邦公開市場委員会(FOMC)は18日、政策金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利を4.25〜4.5%に引き下げることを決めた。利下げは3会合連続。クリーブランド連銀のハマック総裁は据え置き
欧米中銀、インフレとの戦いで勝利が視野に
欧米の中央銀行幹部が過去数十年間で最大のインフレとの戦いに勝利宣言をする日が近づいている。政策当局者らは、最新の経済指標をもとに、今夏までに利下げを開始できるとの自信を深めている。 3月8日に米労働省が2023年12月分と24年1月分の雇用統計を大幅に下方修正したことで、投資家の間で6月までに利下げが実施されるとの見方が強まった。一方、ユーロ圏では賃金と利益の伸び率が鈍化した。 米連邦準備理事会