沢井製薬、タミフル後発薬の供給一時停止 インフル流行
沢井製薬がインフルエンザ治療薬「タミフル」の後発薬の供給を一時停止したことが8日、わかった。沢井製薬が既に医療関係者や卸売業者に通知した。2024年12月からのインフルエンザの急激な流行拡大で需要が想定を上回り、生産が追いついていないという。
タミフル後発薬のカプセルと水に混ぜて飲むドライシロップ型の供給を一時停止した。カプセルは2月上旬、ドライシロップは1月下旬に供給を再開する予定という。沢井製薬は「医薬品の安定供給を確保できず多大なるご迷惑をお掛けすることとなり、心より深くおわび申し上げます」としている。
インフルエンザは12月中旬ごろから感染が急拡大している。厚生労働省によると、24年12月16〜22日に報告された患者数は21万人超で、この時期の報告数としては過去10年で最多となった。
タミフルは中外製薬が01年に発売したインフルエンザ治療薬だ。後発薬としては18年に沢井製薬が販売開始したほか、東和薬品も錠剤で販売している。