阪急電鉄、武庫之荘―西宮北口間に新駅 10年以内に
阪急阪神ホールディングス(HD)傘下の阪急電鉄と西宮市、尼崎市は1日、阪急神戸線武庫之荘駅―西宮北口駅間での新駅設置に関して基本合意書に署名した。新駅によって、周辺人口の増加や隣接駅の混雑緩和につなげる。想定事業費は約60億円。記者会見を開いた阪急電鉄の嶋田泰夫社長は「遅くとも10年以内に開業したい」と述べた。
武庫之荘駅と西宮北口駅間に立地する武庫川橋梁の上にホームを設ける。2025年に国に補助金利用を申請し、その後設計や着工に進む計画だ。
駅舎や駐輪場などの鉄道施設に55億円、周辺整備に5億円の事業費を見込む。およそ3分の1ずつを国の補助、阪急電鉄の負担でまかない、残りの3分の1を西宮市と尼崎市で負担する。人口増加によって、西宮市で年間2億円、尼崎市で年間1.2億円の税収増が期待できるという。
武庫之荘駅―西宮北口駅間は約3.3キロメートルと阪急神戸線の中でも最も長く、新駅の設置構想は昭和初期から検討されてきた。「他事業に比べて優先順位が低い」として消極的だった尼崎市が13年から検討会に加わり、協議が前進した。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)