鈴木修氏が死去、スズキ元社長 94歳
スズキ社長を務めた鈴木修(すずき・おさむ)氏が12月25日、悪性リンパ腫のため死去した。94歳だった。同社が27日発表した。1978年に前身の鈴木自動車工業の社長に就任し、2021年に会長を退任するまで40年間以上にわたって経営を主導し、スズキを世界的企業に成長させた。お別れの会を行うが日取りなどは未定。
1930年に岐阜県益田郡下呂町(現下呂市)で生まれ、58年に鈴木自動車工業に入社した。2代目社長の鈴木俊三氏の娘婿となる。63年に取締役、67年に常務、73年に専務を経て社長に就任した。2000年から会長になるが、08年には再び社長を兼務する。
徹底して現場にこだわる強いリーダーシップで、社長就任時に売上高3232億円だったスズキを小型車中心に40年間で3兆円企業に成長させた。24年3月期の連結売上高は5兆円を超える。
国内では軽自動車で確固たる地位を固めるとともに、インドに進出して屋台骨に育て上げた。米ゼネラル・モーターズ(GM)との提携解消や独フォルクスワーゲン(VW)との訴訟などを経て、近年はトヨタ自動車との提携を進めた。
09年2月、半生を振り返る「俺は、中小企業のおやじ」(日本経済新聞出版)を出版した。
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