富士フイルム、事務機に逆風 ゼロックス・リスクに直面
ビッグBiz解剖㊦
富士フイルムホールディングスの野心的経営は事務機が起点になっている。事務機というキャッシュカウ(金のなる木)が安定して利益を稼ぎ、ヘルスケアや新素材事業など成長領域への投資の原資としてきた。この堅実事業に「ゼロックス・リスク」という向かい風が吹こうとしている。
5月、リコーと東芝テックが事務機の生産や開発を統合するというニュースが舞い込んだ。両社は「事務機業界の生産の受け皿になる」と宣言し、他社...
経営戦略や人材戦略、投資戦略、研究開発(R&D)、サプライチェーンや現場の取り組みは。日本やアメリカ、中国などグローバル競争の先頭を走る有力企業の現在と未来を追います。