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東芝、異分野でつなぐ原発のDNA それぞれのリベンジ
東芝再出発 苦悩の原発⑤
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黒いカーボンファイバー製の薄いベッドに患者が横たわると、筒状の「ガントリー」内でU字型のアームが患者の周囲をぐるぐると回る。目には見えないが放射線の一種である「重粒子線」のビームが放たれ、体内のがん細胞を破壊していく。
2021年2月に山形大学医学部付属病院で稼働したがん治療装置だ。重粒子線は従来の放射線治療装置と比べがん細胞を壊す能力が2〜3倍と高い上、呼吸によってがん細胞の位置がずれても正確...