ソフトウエア搭載車とは 運転・エンタメ機能を無線更新
きょうのことば
▼ソフトウエア搭載車 自動運転機能や車内で楽しむ音楽・動画などのエンタメ機能をインターネット経由で追加・拡充できる次世代車。ソフトウエア定義車両(SDV)と呼ばれ、車載システムを最新の状態に保つことができる。電気自動車(EV)に加え、内燃機関車でも採用が広がる見通し。世界で開発競争が加速し、車の販売力を左右する段階にある。
カナダの調査会社プレシデンス・リサーチは、世界市場が2034年に約3000億ドル(約46兆円)に拡大すると見込む。実用化で先行する米テスラは25年に、ドライバーの監視が必要ない自動運転機能を既存車へ導入する方針だ。ソフト更新によって機能を追加するとみられている。中国最大手の比亜迪(BYD)も技術開発を進めている。
日本勢も取り組みを急ぐ。ソニーグループとホンダの共同出資会社、ソニー・ホンダモビリティは運転性能を継続的に高められるEVを26年に投入する。経済産業省は日本車のSDVについて、販売を30年に国内外で計1200万台とする目標を掲げる。SDVの世界シェアで3割をめざす方針で、日本の競争力の底上げをはかる。
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