日産「N7」、1カ月で1万7000台受注 中国向け新型EV

日産自動車は5日、中国向けの電気自動車(EV)の新型セダン「N7」が発売から約1カ月で1万7215台受注したと発表した。同価格帯の競合他社のEVセダンと比べ好調な売れ行きとしている。日産は中国市場で苦戦しており、N7の投入を機に新車の販売拡大を目指す。
N7は日産の中国合弁会社、東風日産乗用車が4月27日に発売した。自動運転新興のモメンタが提供する運転支援技術を搭載し、標準モデルの航続距離は510キロメートル以上。価格は11万9900元(約240万円)から。
2024年日産の中国新車販売は23年比12%減の69万6631台だった。巻き返しを狙う日産は27年夏までに9車種の新エネルギー車を投入予定で、N7はその第1弾にあたる。
東風日産の担当者は5日、記者向け説明会で「滑り出しは我々の期待を超えている」と話した。中国では新車の安値競争が続くが、N7は手ごろな価格帯でも利益を出せるとしている。日産はN7を中国以外にも輸出し、グローバルでの収益改善につなげたい考え。
日産自動車は2028年3月期までに世界で7工場を削減すると発表しました。世界従業員数の15%に相当する2万人の削減にも踏み切ります。これまで複数回の構造改革を進めてきましたが、高コスト体質から脱却できないまま、主力の米国や中国で販売が落ち込みました。トランプ米政権の関税政策も重荷となります。最新ニュースと解説をお伝えします。
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