円、一時128円台後半 7カ月ぶり円高水準
13日の外国為替市場で円が対ドルで上昇し、円相場は一時1ドル=128円台後半を付けた。2022年6月以来、約7カ月ぶりの円高水準となる。12日に発表した22年12月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が前月から鈍化し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの観測が強まった。13日には日本の長期金利が日銀の上限を超え、日銀が金融引き締め方向の政策修正に動くとの思惑も円買いを促している。
12日のCPI発表前の円相場は130円台半ばで推移していた。CPIの発表を受けてドルが幅広い通貨に対して下落し、円相場は128円台まで上昇した。日本時間13日朝は129円台に戻したものの、日本の長期金利の上昇を受けて日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが入り再び128円台に上昇した。
円は22年10月に一時151円台後半まで下落していたが、およそ3カ月の間に対ドルで23円以上円高・ドル安が進んでいる。
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