1坪が1億円を超えた日 土地神話を呼び込んだ男
バブルの記憶(10)
山手線内の土地価格でアメリカ全土が買える――。そんな俗説がまかり通るほどバブル期は熱狂で満ちていた。不動産価格は決して下がらないという「神話」は銀座で始まった。
1985年10月、銀座6丁目にあった約80坪のキャバレー跡地をおよそ100億円という破格の値段で貸しビル大手の山京商事が購入した。不動産業をしていた品田守敏(84、現エス・サイエンス会長)は、この取引を仲介した。
売り手だった足立産業は...
2024年2月22日、日経平均株価が1989年の大納会でつけた史上最高値の3万8915円を更新。7月11日には初めて4万2000円台をつけました。最新ニュースと解説記事をまとめました。