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債券の格付け プロが企業の信用力評価

キソから!投資アカデミー 債券・金利⑮

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格付けとは国や企業などが発行する債券などの元利金がきちんと支払われるかどうかの確実性をランク付けし、簡単な記号で示したものです。プロである格付け会社が様々な情報に基づき個々の企業の返済能力や信用力を評価しているといえます。格付けの基本について説明します。

債券を購入する際、利回りが魅力的かどうかは数字を見ればすぐに分かります。しかし、企業などの元利払いの確実性を判断するのは難しい作業です。一般の個人が企業の財務内容や収益力、業績動向、社債の発行契約の内容までチェックするのは無理でしょう。

債券投資の安全性を見極めるのに、格付けは大きな助けになります。格付投資情報センター(R&I)では最も安全性の高い「AAA(トリプルA)」を筆頭に「C(シングルC)」まで9段階で表しています。それぞれの格付けにプラスやマイナスを付け、きめ細かく評価しています。一般にトリプルB以上が「投資適格」、ダブルB以下は「投機的」と呼ばれます。

アルファベットなどで債券の信用力を評価するのでわかりやすく、多くの債券の信用力が比較可能になります。超低金利のなかで少しでも有利な商品を求めようと、利回りの高さばかりに着目すると、リスクの高い債券に投資することになりかねません。

格付けは発行体の信用力、つまり債務不履行(デフォルト)となる可能性だけではなく、債務不履行になった時の回収率も反映していることが特徴です。もし経営が破綻して元利金が支払われない場合、担保の設定状況や返済の優先順位によって回収できる金額に格差が発生するためです。

債券が償還されるまでに格付け、すなわち元利払いの確実性が変わる可能性があることも注意点です。米格付け会社S&Pグローバル・レーティングが2022年に格付けを下げた企業(金融除く)は501社と21年に比べ2割増えました。格上げ企業は505社ありましたが21年からは2割強減っています。

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