ブロックチェーンとは データの改ざんリスク低く
きょうのことば
▼ブロックチェーン インターネット上の取引データを暗号技術によって1本の鎖(チェーン)のようにつなげて管理する仕組み。当初は主要な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインの発行・流通の技術として開発された。価値が法定通貨と連動するステーブルコイン、デジタル証券などもブロックチェーンを技術的な土台としている。
複数のコンピューターサーバーが取引の整合性を確認しながら前後のデータの固まりをブロックとして保存していくため「分散型台帳」と呼ばれる。データの書き換えは事実上不可能で、改ざんリスクが低い。巨大なサーバーで中央集権的にデータを管理する手法に比べ、低コストで運用できる。
金融界ではGMOあおぞらネット銀行が銀行預金を裏付けとしたデジタル通貨を用い、ブロックチェーン上で企業間の一部取引ができるサービスを8月に開始した。金融以外でも活用する事例が増えている。最近ではソニーグループが独自のブロックチェーンを開発し、グループ内の知的財産(IP)を活用した新しいサービスの創出を目指している。
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