日本生まれの赤ちゃん3%が外国人 2024年2万人超、低出生補う新段階
日本で2024年に生まれた外国人が2万人に達し、新生児に占める割合が3%を超えた。ともに初めての水準とみられる。働き手世代を中心に在留外国人は総人口の約3%まで増えてきたが、出生段階でも日本の低出生数をある程度補う新たなステージに入った。規制強化だけに偏らない、共生策を含めた外国人政策がより重要になる。
厚生労働省の人口動態統計では、「両親とも外国籍」か「嫡出ではない子のうち母が外国籍」の場合に...
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合計特殊出生率とは一人の女性が生涯のうちに産む子どもの数の平均のことで、人口を維持するには2.06~2.07が必要とされます。日本は終戦直後は4.0を超えていましたが、団塊世代が20代後半になった1975年に2を割り込みました。厚生労働省が発表した2024年の人口動態統計によると、日本で生まれた日本人の子どもの数(出生数)は前年比5.7%減の68万6061人で、統計のある1899年以降初めて70万人を割りました。国の想定より14年早く、人口減に拍車がかかっています。