終わらぬ薬不足、安定供給へ原料の中国依存もリスク
安全保障とeconomy
健康と生命を守るのに欠かせない処方薬の不足が長期化してきた。感染症が流行しやすい今の時期でも薬局でせき止めなどが手に入りにくい。薬価の下落や中小メーカーの乱立といった業界構造に加えて、原料を中国に依存する薬があるなど経済安全保障上のリスクもはらむ。
「医薬品の供給不安は解消されていない」。福岡資麿厚生労働相は11月の記者会見で認めた。日本製薬団体連合会の同月の調査では医師の処方箋が必要な薬のうち...
安全保障の話題には難解な印象や苦手意識を持つ人が少なくありません。「経済」を補助線に、暮らしやビジネスに身近な「自分の問題」として考えます。