熊本の開新高校、台湾・明新科技大学と半導体人材を育成
熊本市の開新高校を運営する開新学園(同市)は20日、半導体人材の育成で台湾の明新科技大学と連携すると発表した。開新高校は2025年春に「半導体情報コース」をつくる予定で、明新大の教員による授業を開くなどして協力する。高校で半導体の基礎を学んだ卒業生が明新大に進学し、台湾で半導体技術を学ぶ流れもつくる。
両校が同日、熊本県庁で協定の締結式を開いた。明新大では来春に開新高校を卒業する学生も受け入れる予定という。将来は明新大の在学中に台湾積体電路製造(TSMC)などでインターンシップし、帰国後にTSMC熊本工場を運営するJASM(熊本県菊陽町)といった半導体企業へ入社する流れも想定する。
開新高校は10月にも東海大学と連携協定を結ぶなど、半導体コースの開設準備を進めている。明新大の林啓瑞学長は「開新高校には半導体を学ぶ設備や環境が整っている。高校時代から半導体を学ぶことで、産業に対する興味や学びが発展するはずだ」と述べた。
九州で「シリコンアイランド」復活に向けた動きが広がっています。半導体受託製造の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出を機に、関連企業が九州に集まりつつあります。最新のニュースを伝えます。