コンブの光合成で海に炭素貯留、三陸で大規模養殖を実験
編集委員 吉田 忠則
三陸地方にある岩手県陸前高田市の港に面した一角。「ふえるわかめちゃん」で知られる理研食品(宮城県多賀城市)が運営する海藻の陸上養殖施設に、炭素を海で貯蔵する「ブルーカーボン」の研究の一端を担う設備が導入された。
新たに設置したのは4台の大型の水槽。1台当たり5トンの水が入る。発光ダイオード(LED)の光が照らす水槽の中で、11月にコンブの種苗を育て始めた。2センチメートルほどの大きさになった段階...

農政から先進農家、スマート農業、植物工場、さらにカリスマシェフや外食チェーンなど「食と農」に関するテーマを幅広く取材してきた。著書に「見えざる隣人」「農は甦る」「コメをやめる勇気」「農業崩壊」。中国の駐在経験も。