NYダウ、反落で始まる 長期金利の上昇が重荷
【NQNニューヨーク=稲場三奈】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落して始まり、午前9時35分現在は前営業日の24日に比べ130ドル91セント安の4万3166ドル12セントで推移している。26日朝の米債券市場で長期金利が一時およそ8カ月ぶりの高水準を付け、株式の相対的な割高感が増したとの見方から売りが出ている。
朝発表の週間の米新規失業保険申請件数は21万9000件と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(22万5000件)を下回った。米労働市場の底堅さを示し、米連邦準備理事会(FRB)は利下げを慎重に進めるとの見方につながった。
トランプ次期政権下での財政悪化の観測も金利の先高観につながっている。26日の米長期金利は前営業日の終値(4.58%)を上回り、4.64%と5月上旬以来の高水準を付ける場面があった。金利の上昇で株式の相対的な割高感が意識されやすく、相場の重荷となっている。
個別では、ホーム・デポやシャーウィン・ウィリアムズ、キャタピラーが下げている。半面、アップルやナイキ、ベライゾンには買いが入っている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落して始まった。