米国株15時、ダウ続伸 上げ幅は一時400ドルに迫る 底堅い米景気が買い促す
【NQNニューヨーク=矢内純一】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、15時現在は前日比361ドル76セント高の4万4232ドル11セントで推移している。同日発表の米経済指標が景気の底堅さを示し、景気敏感株や消費関連株などに買いが入っている。ダウ平均の上げ幅は400ドル近くに達し、11日に付けた最高値(4万4293ドル)に迫る場面がある。
S&Pグローバルが22日発表した11月の米国購買担当者景気指数(PMI)速報値はサービス業が57.0と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(55.0)を上回った。製造業は48.8と市場予想と一致。総合は55.3と2年7カ月ぶりの高水準となった。
高値警戒感から持ち高調整や利益確定の売りも出やすいが、トランプ次期米大統領が打ち出す減税や規制緩和が米景気を支えるとの観測は根強い。市場では「相場の先行きに強気な見方が広がっている」(ベンセニョア・インベストメント・ストラテジーズのリック・ベンセニョア氏)との指摘があった。
ダウ平均の構成銘柄では、ボーイングやアメリカン・エキスプレスが高い。アナリストが強気の投資判断を示したナイキも買われている。半面、ユナイテッドヘルス・グループが下げている。アナリストが投資判断を引き下げたと伝わったエヌビディアも安い。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で推移している。