中部5県の9月景況据え置き 経産局「緩やかに持ち直し」
中部経済産業局は13日、中部5県(愛知、岐阜、三重、石川、富山)の2024年9月分の総合経済動向を発表した。総括判断は7カ月連続で「緩やかに持ち直している」とした。主力の自動車生産では認証不正問題の影響が縮小。集積回路分野ではデータセンター向けなどを中心に引き続き堅調だった。
管内の9月の鉱工業生産指数(20年=100、速報値、季節調整済み)は8月に比べて2.2%プラスの103.7だった。2カ月ぶりに上昇した。
生産用機械については13カ月連続で「弱い動きとなっている」とした。記者会見した寺村英信局長は「金属工作機械は年度後半に需要回復が見込まれ、半導体製造装置も生産が今後増えるだろう」と話した。
個人消費は15カ月連続で「持ち直している」と判断した。百貨店は円安で伸びていたインバウンド(訪日外国人)需要に一服感があった。米アップルの新機種発売を受けて携帯電話の販売台数が増えた。残暑でアイスクリームやエアコンも売れた。