周回遅れの和製バーナンキ 日銀「学者総裁」の重責
本社コメンテーター 西村博之
「和製バーナンキ」の異名もついた。政府が日銀の次期総裁候補に経済学者の植田和男氏を指名した。日本で例がない学者出身の中央銀行トップも世界では普通だ。金融政策に新風を吹き込めるか。
植田氏は日銀審議委員を経て東大教授に復帰後の2008年にも、総裁候補に取り沙汰された。衆参ねじれ国会のあおりで人選が難航した福田康夫内閣の時だ。
3月上旬の夕刻、自宅に向かうとバックパックを背負った運動着姿の植田氏が帰...
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日銀の総裁に、経済学者で元日銀審議委員の植田和男氏が就任しました。黒田東彦氏の後任として、10年続いた異次元緩和を引き継ぎ、段階的な修正を探る役割を担います。
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