この記事は会員限定記事です
「ハニワと土偶の近代」展 時代の願望を映す古代ブーム
[会員限定記事]
博物館や教科書で、誰もが見たことがあるだろう。日本の考古遺物のハニワと土偶。実はその造形美に光があてられるのは近代になってからのことだ。戦前・戦後の「古代ブーム」は何を映し出すのか。丹念に検証する展覧会が東京国立近代美術館で開催中だ。
「ハニワと土偶の近代」展の企画者の1人、花井久穂・主任研究員は2019年に「土を掘り起こす」のテーマでコレクション展示を手掛けた。
1950〜60年代の日本美術に...