中国の和平外交は危うい 根本解決より自国メンツ
本社コメンテーター 秋田浩之
政治とは流血を伴わない戦争であり、戦争とは流血を伴う政治である――。新中国「建国の父」、毛沢東はこんな言葉を残した。
戦争が政治だとすれば、戦争を終わらせる和平工作も政治の延長線ということになる。中国の最近の行動には、そんな思考が色濃くにじんでいる。
中東紛争やウクライナでの戦争で、和平を仲介しようとする動きがそうだ。とりわけ目立つのが、中東への対応である。
ハマス交えた和解交渉
7月21〜23...
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長年、外交・安全保障を取材してきた。東京を拠点に北京とワシントンの駐在経験も。国際情勢の分析、論評コラムなどで2018年度ボーン・上田記念国際記者賞。著書に「暗流 米中日外交三国志」「乱流 米中日安全保障三国志」。