23年の都内訪日客、最高の1953万人 コロナ前の3割増
東京都がまとめた観光客数等実態調査によると、2023年に都内を訪れたインバウンド(訪日外国人)は1953万8000人だった。新型コロナウイルス流行前の19年に比べて28.7%増え、過去最高を更新した。円安などを背景に、インバウンドが都内で消費した金額も同2.2倍の約2兆7586億円と好調だった。
インバウンドのうち、宿泊客は1730万5000人(同53.5%増)で、コロナ前を上回った。日帰り客は223万3000人(同42.8%減)だった。都の担当者は「コロナ前のインバウンドは東京以外の地方に分散する傾向が強かったが、近年は宿泊込みで都内での観光を楽しむパターンが増えているのではないか」と分析している。
訪日客の急回復に比べると、日本人の観光需要は鈍い。都内を訪れた日本人旅行者は同12.6%減の4億7456万4000人で、消費額は同6.1%減の約4兆4848億円にとどまった。
都によると、調査は観光関連施設への集客数の照会や旅行者に対するアンケートに基づいて取りまとめた。