山梨知事が新構想、富士トラムを県内全域の交通網に

山梨県の長崎幸太郎知事は3日、富士山登山鉄道構想に代わる新交通システム「富士トラム」構想について、富士北麓だけでなくリニア中央新幹線の山梨県駅(仮称、甲府市)を起点に県内各地を結ぶ県全域の新たな交通網にするアイデアを12月県議会の所信表明で提案した。
富士トラム構想は富士山5合目と麓を結んで来訪者管理をし、さらに富士五湖エリアにも延伸する。リニア開業時には山梨県駅とを結んで同駅を新たな「富士山の玄関口」とし、県の北部や南部、東部などにも延伸して県内全域の2次交通網を目指す。
長崎氏は「観光客だけでなく県民の足となり、生活の基盤となるべきもの」と位置づけた。リニア開業の恩恵は「県民の隅々にまで届けられなければならない。利益の独占や権益の発生があってはならない」とも話した。
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