モスクワの製油所で火災 ウクライナ軍が無人機攻撃
【モスクワ、キーウ=共同】タス通信などによると、1日未明までにロシアの首都モスクワや郊外に少なくとも11機のウクライナ軍の無人機攻撃があり、撃墜された無人機の破片が落下、市南東部の製油所で火災が発生した。南郊の発電所への攻撃も行われた。モスクワ周辺のエネルギー施設への無人機攻撃としては過去最大規模とみられる。負傷者の情報はない。
ロシア国防省は1日未明までに、ロシア西部などに無人機攻撃があり、計171機を撃墜したと発表した。
ウクライナ東部のドネツク州とハリコフ州で8月31日、ロシア軍の攻撃があり、計7人が死亡した。ロシア国防省はドネツク州トレツクの東郊ピウニチネを制圧したと発表した。
ドネツク州の要衝チャソフヤールで少なくとも5人が死亡した。州知事は「チャソフヤールで普通の暮らしを送るのは不可能だ」と述べ、民間人に避難を呼びかけた。ハリコフ州知事によると、ロシア軍は同州ハリコフ市近くの集落を攻撃し、2人が死亡した。
ハリコフ市では1日、商業施設などにロシア軍のミサイル攻撃があり、ハリコフ州知事によると、子どもを含む40人以上が負傷した。
ロシアのラブロフ外相はロシア国営メディアRTが放送したインタビューで、間もなく開始1カ月となるウクライナ軍のロシア西部クルスク州への越境攻撃について、捕虜や領土を獲得しロシア側と交換交渉をするのが目的だとの考えを示し「ロシアは自国領について誰とも協議しない」と表明した。
ラブロフ氏は、越境攻撃には外国人の雇い兵が多数参加しているとも語った。
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