都営地下鉄にWiMAX導入、まず12月末に大手町
高速無線、12年中に各駅で
東京都は12月末をめどに都営地下鉄の駅や列車内での高速無線「WiMAX(ワイマックス)」サービスを始めると発表した。UQコミュニケーションズが28日、都営三田線大手町駅で無線設備の設置工事を始める。他の各駅は2012年内に順次サービスを開始する方針。設置工事が完了すると走行中の地下鉄内でノートパソコンなどでのインターネット利用ができるようになる。
ワイマックス無線設備は大手町駅ホームの端部に設置する。これにより12月末から駅構内や隣接する日比谷、神保町両駅までのトンネル内の一部でウェブサイトの閲覧やメール送受信が可能になる。専用端末を装着・内蔵するパソコン、多機能携帯電話(スマートフォン)で利用できる。設置費用はUQが負担するが明らかにしていない。
三田線のそのほかの駅や大江戸線、新宿線、浅草線の各駅でも2012年内に順次サービスを開始する予定。都によると、ワイマックスに加えて地下鉄内における携帯電話のインターネット接続やメール機能についてもサービス開始に向け準備中という。東京メトロもワイマックスや携帯電話の利用で事業者と調整中。早ければ今年度中にサービスを始める。