元CIAのスノーデン容疑者、ロシア亡命求める
【モスクワ=石川陽平】米国からスパイ活動取締法違反などの容疑で訴追された米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者が12日、滞在中のモスクワ郊外の空港でロシアの人権活動家らと面会し、ロシアへの亡命を改めて求める意向を表明した。プーチン大統領が亡命受け入れの条件として示した「反米活動の停止」に応じる考えという。
面会した複数のロシアの人権活動家らが記者団に明らかにした。元職員は6月30日にロシアに政治亡命を申請したものの、プーチン大統領から条件提示を受け、申請を撤回していた。
元職員は「自由に移動できるようになるため、ロシアへの亡命が必要だ」と説明。「米国に損害を与えるような活動を停止しなければならない」とのプーチン氏の条件には、今後は米国に損害を与えるつもりはないと述べたという。
ロシア連邦移民局は12日、元職員から亡命の申請をまだ受け取っていないことを明らかにした。ペスコフ大統領報道官は同日、「亡命受け入れの条件は以前と変わっていない」と表明。申請があれば、検討する考えを示唆した。