住友商事、初の20年債発行 負債長期化進める
住友商事は18日、27日に発行する償還期限が20年の国内普通社債(SB)の発行条件を決定した。同社の20年債発行は初めて。国内の金利水準が低位安定するなか、投資家の運用難は強まっており、信用力の高い同社の社債は投資家の需要が強い。良好な起債環境の中、財務の安定性確保に向け負債の長期化を進める。
発行額は100億円。表面利率は2.261%で、国債利回りに対する上乗せ幅(スプレッド)は0.17%。資源関連の投資は回収期間が長く、以前から10年や12年など期間の長い社債の発行を積極化してきた。「20年という期間の社債にも投資家の需要が確認された」(財務部)ため今回、20年債の発行に踏み切った。総合商社では三井物産も4月に20年債を発行している。