首相、シリア大統領退陣を カタール首長との会談で
【ドーハ=坂口幸裕】中東・アフリカ歴訪中の安倍晋三首相は28日、カタールの首都ドーハでタミム首長と会談した。首相は「シリア情勢悪化の責任は暴力に訴え、無辜(むこ)の人命を奪い、人道状況の悪化を顧みないアサド政権にある。アサド政権は道を譲るべきだ」と述べ、アサド大統領の退陣を要求した。
タミム首相はこの後、現地で記者会見し「日本政府としてはシリアで化学兵器が使用された可能性が極めて高いと考えている。化学兵器使用はいかなる場合でも許されない」と強調。「事態改善のため国際社会と緊密に連携していく」と語った。