小沢元代表「26日は重要な日」 民主、綱引き激化
消費増税関連法案が26日、衆院の社会保障・税一体改革特別委員会と本会議で採決される。民主、自民、公明3党などの賛成多数で可決は確実だが、民主党内では小沢一郎元代表らが反対、離党の構えを崩さず分裂が現実味を増している。
野田佳彦首相は25日夕、国会内で開いた党代議士会で「一致結束して力を合わせて法案の衆院通過に向けてご賛同を賜るよう、心から、心から、心からお願い申し上げる」と協力を求めた。
小沢元代表に近い議員らから「このままでは反対せざるを得ない」との声が噴出したが、輿石東幹事長が「党の分裂を避けないといけない。一致結束して採決に臨んでほしい」と締めくくった。小沢元代表は代議士会を欠席した。
小沢元代表は25日、国会内の事務所で自らを支持する議員らと会談。代議士会の後、元代表は自らを支持するグループ議員約30人と都内のホテルに集まり、「あすは極めて重要な日になる」と強調した。採決で反対する方針を改めて確認し、結束を固めた。
首相や執行部は26日の採決直前まで造反組の切り崩しを図る考え。首相を支持するグループや前原誠司政調会長の支持グループなどは25日夜に都内に集まり、情勢分析や造反議員への説得を続けた。
衆院特別委は26日午前、消費増税法案など社会保障と税の一体改革関連法案の締めくくり総括質疑と採決を実施し、民自公3党などの賛成多数で可決する。その後、緊急上程して午後の衆院本会議で可決、直ちに参院に送付される運びだ。消費増税法案などは記名投票となる。