携帯電話、音声通話時間初の減少 11年度調査
ケータイも通話からデータ通信の時代に――。総務省が9日発表した2011年度の通信利用状況調査によると、国内で携帯電話からかけた音声通話の総通信時間は22億7200万時間で、前年度を1.8%下回った。携帯電話が調査に加わった1992年度以降で初めての減少となった。
スマートフォンの急速な普及に伴い、交流サイトや電子メールなどデータ通信でのやり取りが主流になりつつある。移動通信を使った非音声のデータ通信量は前年比2倍のペースで増えている。データ通信として扱われる無料通話サービスの普及が影響している可能性もある。携帯電話からの総通話回数も0.7%減の591億7000万回で、初めて減った。