国の借金、過去最大の1011兆円 負債膨張止まらず
9月末時点、国民1人あたり794万円
財務省は8日、国債や借入金、政府短期証券をあわせた「国の借金」の残高が9月末時点で1011兆1785億円だったと発表した。1000兆円を初めて超えた6月末からさらに2兆5505億円増え、過去最大を更新し続けている。
残高の内訳は、国債が839兆6096億円、借入金が54兆6007億円、一時的な資金不足を補う政府短期証券が116兆9683億円だった。10月1日時点の総務省の人口推計(1億2730万人)をもとに単純計算すると、国民1人あたり約794万円の借金を抱えていることになる。
2013年度予算で新規の国債発行額が42兆円を超え、毎年度の発行総額が償還を上回る状況は続く。国の借金の膨張に歯止めがかからず、総額は今年度末には1107兆円になる見通しだ。