「霞が関、女性登用に遅れ」 村木厚労次官が会見
2日就任した厚生労働省の村木厚子事務次官は同日記者会見し、「民間に女性登用を呼びかける割には霞が関は成績が悪かった。仕事をして家庭を持つ当たり前のことが実現する社会にしたい」と抱負を述べた。女性次官は霞が関全体でも16年ぶり2人目。「縦割りでない社会保障の仕組みを作りたい」と意欲を示した。
次官ポストの打診を「正直ひるんだ」と振り返ったが、「昇進の話がある時には絶対受けろと後輩女性たちに言ってきたので、私が引いてはいけない」と就任を決意した背景を説明した。
村木次官は旧労働省入省。雇用均等や障害者政策のスペシャリストとして知られる。年金や医療、介護といった政策には携わった経験がないことを問われ、「これからずいぶん勉強しないといけない。ただ専門家になることは難しい。つかさつかさでしっかりやってもらい、問題が起きた時や判断に困る時はサポートしたい」と話した。