日本国債、ダブルAマイナスに格下げ S&P
米格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は27日、日本の国債格付けを「ダブルA」から「ダブルAマイナス」に格下げしたと発表した。S&Pは日本の財政赤字の国内総生産(GDP)に対する比率が今後さらに悪化し、大規模な財政再建策を実施しない限り、2020年より前に基礎的財政収支(プライマリーバランス)の均衡を達成することはできないとしている。あわせて、長引くデフレも日本の債務問題をさらに深刻なものにしているとの認識を示した。短期国債格付けは「A-1+」で据え置いた。格付け見通しは「安定的」としている。
S&Pは2002年4月15日に日本国債の格付けをダブルAからダブルAマイナスに格下げしている。07年4月23日にはダブルAマイナスからダブルAに格上げしていた。2010年1月26日には格付け見通しを「安定的」から「格下げ方向で見直す」と発表していた。
〔日経QUICKニュース〕