スマホかざすと「五千円です」 お札識別アプリ開発
麻生太郎副総理・財務・金融相は26日午前の閣議後記者会見で、財務省が日銀、国立印刷局とともに五千円札などの日銀券について視覚障害者などが識別しやすくできるよう、取り組みを進めていく方針を明らかにした。
早期の改良を目指すのは現在の五千円札。券面のホログラムに貼る透明層の大きさと形を変え、触感で識別しやすくする。
併せて国立印刷局は米アップルのスマートフォン(スマホ)向けの専用アプリを開発提供する。スマホを現在流通しているお札にかざすと「五千円札です」と音声で知らせる。麻生財務相は「酔っぱらってタクシー代を払うときにも使うといい」と披露した。
「安倍晋三内閣の基本方針において難病や障害、社会的に弱い立場にある人たちが社会で活躍できる環境を整備するとされている」と説明。これらの取り組みを新たな障害者基本計画に盛り込む方針を示した。
改良後も五千円札の寸法と模様は現在のものと変わらない。2014年夏をめどに順次発行する。〔日経QUICKニュース(NQN)〕