首相、電力自由化「関連法案提出できるよう準備始めている」
安倍晋三首相は5日午後、衆院本会議で電力自由化について「電力供給構造のあり方及び小売り全面自由化の工程等について検討を進め、安定供給を大前提とする具体化をはかっていく」と述べた。通常国会の開会期間中に「関連法案を提出できるよう準備を始めている」との方針を示した。みんなの党の渡辺喜美代表の代表質問への答弁。
エネルギー政策は「いかなる事態においても国民生活や経済活動に支障がないよう、エネルギー需給の安定に万全を期すことが大前提」と説明。「電力システムの抜本的な改革に着手するとともにできる限り原発依存度を低減させていく方向で検討する」との方針を改めて示した。「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするという前政権の方針はゼロベースで見直し、エネルギーの安定供給、エネルギーコスト低減の観点も含め、責任あるエネルギー政策を構築していく」と語った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕