岩田氏「日銀法改正で2%目標達成早まる」
岩田規久男学習院大学教授は5日午前、衆院議院運営委員会での所信聴取で物価安定目標2%の達成に向けた日銀法改正について「それ(改正した場合)の方が(達成時期が)早まるのは間違いない」との認識を示した。日銀法改正によって予想インフレ率が高まり、確実性が増すとの考えを説明した。「計量的に申し上げる研究実績はない」とも語ったが、安倍晋三首相が経済政策を打ち出した後の方が2012年2月に日銀が1%の物価安定のめどを示した時よりも予想インフレ率の上昇が大きい点を説明した。
マネタリーベースの拡大は「いくら、どれぐらいにすればいいか計算してもらっている」と言及。「かなり大きいというのは間違いない」とも述べ、拡大の必要性を強調した。公明党の大口善徳氏に対する答弁。〔日経QUICKニュース(NQN)〕