小沢氏また決別、7度目の党は7人(永田町ライブ)
過去20年間、つねに政界の中心にいた小沢一郎氏が26日、自民党を飛び出してから7つめの政党へ籍を移すことになった。衆院選直前に結党した日本未来の党を、嘉田由紀子代表が「小沢さんのグループと分かれることになる」と分党方式による決別を宣言したからだ。7度目の党は、小沢氏を含めて衆院7人の構成となりそうな気配だ。
両者の対立が激化したのは25日夜だった。小沢氏を顧問とする人事案を示した嘉田代表に、小沢氏に近い議員が反発して共同代表案を提案。混乱を収拾しないまま首相指名選挙に臨む事態にまで行き着いた。
結党当初、小沢氏のことを「使いこなす」と余裕をみせていた嘉田代表は「小沢さんと連絡がとれない」と不信感を隠さなくなった。「連絡がとれなくなる」ことを経験したかつての同志は多い。自民党竹下派の幹部から細川護熙元首相、公明党の市川雄一元書記長……。その中でも、嘉田氏の1カ月は最短記録だ。
1993年に竹下派分裂の同志である衆院36人、参院8人を中核に自民党を離党し、新生党で非自民政権をつくった小沢氏が所属する党はその後、新進党―自由党―民主党―国民の生活が第一―未来と、分裂のたびに党名が変わってきた。
亀井静香氏も離党を表明したため、衆院の小沢グループは現段階で7人。もっとも近かったのは小渕連立政権から離脱し、自由党が分裂した時だが、その際も軽く2桁は超えていた。今回は8人いる参院議員も、6人が今夏に改選を迎える。党をかえるたびに生き残ってきた小沢氏も、次の展望が開けそうにない。