「昔の健康」取り戻せ 無料ツールで重さ解消
スマホで快適生活(2)
買ったばかりのスマホは、キビキビ動いて快適だが、日々使い続けると徐々に動作が遅くなっていく。その理由は大きく3つある。「アプリの入れすぎ」「ゴミのためすぎ」「内部ストレージ(ROM)の容量不足」だ(図1)。これらを解消して、スマホの軽快さを取り戻すワザを紹介する。
まずは、「アプリの入れすぎ」の解消だ。スマホはアプリの導入が簡単なので、ついついたくさんのアプリをインストールしてしまいがち。中にはCPU(中央演算処理装置)に大きな負荷をかけるものもあり、これが動作のもたつきの原因となる(図2)。
そこで「Watchdog Task Manager Lite」を使い、CPUに高い負荷をかけるアプリがないか調べておこう(図3)。使い方は簡単だ。アプリを起動し、CPU使用率の警告基準や監視間隔を設定しておく。あとは、設定した基準を超えるアプリが動作すると、自動で知らせてくれる。設定した基準を超えたアプリは、その都度停止することもできる。
ただし、不要なものは「KS Uninstaller」を使って根こそぎ削除しよう(図4)。
アンインストールができない標準アプリの中にも、高い負荷をかけるものがある。こうしたアプリは「無効化マネージャー」を使って無効にしておくとよい(図5、図6)。
スマホにたまったゴミを一掃
続いて、「ゴミのためすぎ」の解消だ。パソコンと同様、スマホも使い続けていくうちに裏で動作するタスクが増えていく。
また、過去に使ったアプリがキャッシュや不要ファイルを残すこともある。こうした"ゴミ"がたまっていくと、スマホが作業を行う際に利用する「メモリー(RAM)」やデータの保管庫となる「内蔵ストレージ(ROM)」の空きスペースが少なくなり、動作が鈍る原因となる。
そこで、「クリーンマスター」を使って、スマホ内のゴミをこまめに片付けることをお薦めしたい(図7)。このアプリは、タスクやキャッシュはもちろん、検索履歴やクリップボード内のデータ、さらには削除したアプリが残した不要ファイルもまとめて掃除できる。このアプリを1つインストールしておけば、あらゆるゴミを一掃できる。
ただし、スマホの中には内蔵ストレージ容量がもともと少ない機種もある。こうした機種の場合、クリーンマスターを使ってこまめに掃除しても、問題は解決できない。
「AppMgr 3」を使って、内蔵ストレージ内のアプリを外付けのマイクロSDカードに移して容量不足を解決しよう(図8、図9)。
スマホの動作を軽快にするワザはほかにもある。「Spare Parts Plus!」を使えば、画面を切り替える際のアニメーション効果を無効にでき、体感速度が上がる(図10)。
スマホを再起動することで、もたもたした動作が解消することも多い。ただし、再起動は時間がかかるのが難点。そこで再起動と同じ効果が得られる「Fast Reboot」を使おう。アイコンをタップするだけなので、手軽に実行できる(図11)。
(ゲイザー 坂戸亮介)
[日経PC21 7月号増刊『必ず使える!スマートフォン 2013年夏号』を基に再構成]