バフェット氏が日本株に巨額を投じたら…
編集委員 梶原誠
日経ヴェリタスの11月27日号に興味深い2つの記事があった。米国株の低迷で引退に追い込まれた著名投資家。そしてその米国株や日本株の買いに動く、やはりカリスマ投資家。強弱が分かれる2つの記事から浮き上がる市場の断面は何か。
来春の引退を表明したのは、米大手資産運用会社レッグ・メイソンの旗艦投資信託を運用してきたビル・ミラー氏。2005年まで15年連続で米国のS&P500種株価指数を上回る運用実績を
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイの投資動向や解説、同氏に学ぶ投資術に関する記事をまとめました。
ウォーレン・バフェット氏(Warren Buffett) 1930年、米中西部ネブラスカ州のオマハに生まれる。6歳からガムを売り歩き、11歳で株式投資を始めた。「割安株投資の父」ベンジャミン・グレアム氏に感化されて投資家の道を志す。1965年に繊維会社だったバークシャー・ハザウェイの経営権を握り、同社を母体に投資や事業投資を展開して財を築いた。優良銘柄を本質的価値より低い価格で買う投資スタイルで知られ、「オマハの賢人」との異名を持つ。大富豪ながら質素な生活で知られ、コーラとハンバーガーを好む。