東日本のセシウム汚染地図完成 飛散、山脈が遮る
文科省
文部科学省は25日、愛知、青森、石川、福井の4県で放射性セシウムの沈着状況を示した汚染地図を公表した。東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けて文科省が測定した、東日本1都21県の汚染地図が出そろった。
地形とセシウム沈着との関係をまとめた地図もあわせて公表。福島第1原発から放出された放射性物質が、奥羽山脈や越後山脈、関東山地などの高い山に遮られ、それ以上遠くへはほとんど届かなかった様子がわかる。
今回公表した4県では、放射線検出器を載せたヘリコプターで10月にセシウム沈着量と放射線量を測った。セシウム濃度は4県の全域で1平方メートルあたり1万ベクレル以下で、事故の影響とみられる沈着は見つからなかった。
今後は西日本と北海道でも、セシウムの沈着がないことを確認するために地図の作製を進める予定で、年明け以降、測定を開始する。
地図は文科省のウェブサイト(http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/11/1910_1125_2.pdf)で見られる。
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