国交省、JR北海道に追加改善指示へ 枕木管理などで
JR北海道で多数のレール異常放置などが見つかった問題で、国土交通省が近く同社に追加の改善指示を検討していることが18日、同省関係者への取材でわかった。今月上旬に実施した追加の特別保安監査で、レールの枕木の管理がずさんだったことが判明しており、同社の安全管理体制を改めて問題視したとみられる。
同省によると、JR北海道では腐食・老朽化した枕木を修繕する判断が現場任せで、統一ルールが設けられていなかったという。同社には経営幹部が参加して輸送の安全確保について議論する「安全推進委員会」があるが、同省は委員会が十分に機能していなかったと分析している。
国交省は9月21~28日に同社に特別保安監査を実施。本社と現場の連携が足りないとして、今月4日に同社に各部門の意思疎通を強化するよう改善指示を出した。同月9~12日には改めて安全管理体制を確認するため追加監査に入っていた。