三菱UFJ、560万人分の取引記録紛失 誤廃棄か
三菱東京UFJ銀行は13日、全国240支店で最大560万人分の顧客取引の記録を紛失したと発表した。顧客の氏名や口座番号、取引金額などが記載されていた。金融機関の記録紛失としては、過去最大とみられる。
三菱UFJは「誤って廃棄した可能性が高く、外部へ情報が流出した可能性は極めて低い」と説明。記録の中には現金の引き出しなどに必要な暗証番号や、インターネットバンキングのID・パスワードは含まれていないという。
紛失したのは「コムフィッシュ」というフィルム型の記録媒体。記録は1995~2005年のもので、合併前の旧UFJ、旧三和、旧東海各行の顧客取引情報が含まれていた。閲覧するには専用の読み取り機が必要で、現時点で不正に利用された形跡はないという。
三菱UFJはコムフィッシュを廃止した08年までの取引記録で、同じような紛失がなかったか調査を続ける。紛失した支店名は同行のホームページで公開している。問い合わせ窓口はフリーダイヤル((電)0120・577・042)。