東芝傘下の東芝デバイス&ストレージは、海外で旺盛な需要がある直流送電(HDVC)などの電力インフラ向け製品を中心にパワー半導体事業を強化する。2025年からシリコン(Si)の新製品を順次展開する。数量を見込める車載向け炭化ケイ素(SiC)製品では、ロームとの協業を通じて供給体制を整備する。
2024年12月開催の半導体製造装置・材料の展示会「SEMICON Japan(セミコンジャパン)2024...
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パワー半導体、大手が明かす戦略 SiCとGaNを使い分け
半導体大手が、パワー半導体の性能向上とコスト削減を進めている。炭化ケイ素(SiC)で大きなシェアを握るスイスSTMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、低損失な新構造のSiCパワー素子の開発に取り組む。パワー半導体最大手のドイツInfineon Technologies(インフィニオンテクノロジーズ)は窒化ガリウム(GaN)のコスト削減に本腰を入れる。車載パワー半導体
ルネサス、AI市場攻略へGaN高耐圧品 26年までに開発
ルネサスエレクトロニクスは、窒化ガリウム(GaN)パワー半導体の開発を強化する。高耐圧品の技術開発を2026年に終え、製品化を狙う。アナログ半導体やマイコンなど周辺部品も一緒に提供することで、今後成長が期待されるAI(人工知能)サーバーの電源や、電気自動車(EV)といった電動車両の車載充電器での採用拡大を目指す。 ルネサスの小西勝也氏(パワープロダクトグループディスクリート&ワイドバンドギャップ
ローム、GaNパワー半導体でデファクトへ 3年で勝負
ロームが、次世代パワー半導体のガリウムナイトライド(GaN)で攻勢をかける。この3年が勝負と見て、2023年から複数の新製品を繰り出し、ラインアップを拡充する。狙うのは、家電やサーバー、自動車などの市場だ。様々な顧客の需要を満たすことで、競合がひしめくGaNパワー半導体業界でデファクトスタンダード(事実上の標準)を獲得する。 GaNは、既存のシリコン(Si)に比べて、電力損失を大幅に削減できる次