メタンハイドレートのガス産出量、カナダの9倍
経産相「思ったより出る」
石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は19日、愛知・三重県沖の海底のメタンハイドレートから産出したガスが6日間で12万立方メートル(速報値)だったと発表した。2008年のカナダの陸上で生産実験をしたときの約9倍を産出。茂木敏充経済産業相は閣議後の記者会見で「思ったより出る。想定してたより出ている」と今後の開発に期待を示した。
「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートを分解して海底からガスを取り出したのは世界で初めて。12日からの6日間で一日平均2万立方メートルを産出した。5年前にカナダで陸上実験をしたときには5日半で1.3万立方メートルだった。
当初は2週間生産を続ける予定だったが、水をくみ上げるポンプの不調と天候不良で18日に実験を終了していた。