日本ハム、平均8%実質値上げ 内容量減らす
日本ハムは13日、ハム・ソーセージやピザなどの加工食品の一部を7月から実質値上げすると発表した。えさとなる穀物の値上がりを背景に豚肉など原材料の相場が上昇しているため、商品の内容量を減らすことで実質的に値上げする。平均の値上げ幅は約8%。
対象品目は合計151品目で、同社の全製品の15%程度。ソーセージ「シャウエッセン」の容量を138グラムから127グラムに、ピザの「石窯工房マルゲリータ」を203グラムから185グラムに減らす。値上げはハム・ソーセージが2007年、加工食品は08年以来。
同日大阪市内で開いた13年3月期決算の発表記者会見で、竹添昇社長は「豚肉などの原材料の値上がりによる負担が年67億円程度となり、コスト削減では吸収しきれない」と説明した。
食品メーカーではキユーピーが7月にマヨネーズやタルタルソースを2~9%値上げすることを決めている。原材料高は食品メーカー共通の課題になっており、伊藤ハムの堀尾守社長も「必要であれば値上げをお願いしたい」と話している。