柏崎刈羽再稼働、新規制基準後速やかに申請 東電
社長「最大限の安全対策」

東京電力は2日、柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)の運転再開に向け、原子力規制委員会に安全審査を申請すると発表した。全7基のうち対象となるのは6、7号機で、安全対策の準備が整ったという。新潟県など地元自治体の同意を得た上で、7月8日に新規制基準が施行されたあと、速やかに申請する。
記者会見した広瀬直己社長は「福島第1原発の事故の反省と教訓、新規制基準の内容を踏まえて、最大限の安全対策を取り込んだ」と強調した。再稼働に不可欠なフィルター付きベント(排気)設備については設計を終え、2013年度内に設置できる準備ができたという。
柏崎刈羽原発の再稼働を巡っては、新潟県の泉田裕彦知事は「福島第1原発の検証なくしては、再稼働の議論はしない」との姿勢を崩していない。広瀬社長は自ら新潟県、柏崎市、刈羽村の3首長を訪ね、申請に向けた取り組みを説明する考えを表明。「理解を得られるよう説明を尽くしたい」と述べた。
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